FinOpsの原則（Principles）
FinOpsの原則は、FinOpsプラクティスの活動を導く、航海士にとっての北極星のような重要な道しるべです。
これらの原則は順不同であり、全体として捉えるべきです。私たちは、メンバーにこれらすべての原則を理解し、実践することを奨励しています。
組織内の各部門チームが協力をする必要がある
- 財務、技術、プロダクト、ビジネスの各チームは、クラウドがリソースごと、秒単位で動作するため、ほぼリアルタイムで連携します。
- チームが協力して、効率とイノベーションのために継続的に改善します。
意思決定はクラウドのビジネス価値に基づいて行う
- 単位経済指標と価値ベースの指標は、総支出よりもビジネスへの影響をよりよく示しています。
- コスト、品質、スピードのトレードオフを意識的に決定します。
- クラウドはイノベーションの推進力と考えてください。
すべての人が自分のクラウド使用量に当事者意識を持つ
- 使用量とコストの説明責任はエッジにまで押し出され、エンジニアはアーキテクチャ設計から継続的な運用までコストの所有権を握っています。
- 個々の機能チームと製品チームは、予算内でクラウドの使用を自分で管理することができます。
- 費用対効果の高いアーキテクチャ、リソースの使用、最適化に関する意思決定を分散化します。
- 技術チームは、ソフトウェア開発ライフサイクルの最初から、コストを新しい効率指標として考え始める必要があります。
FinOpsデータはアクセスしやすくタイムリーであるべき
- コストデータが利用可能になったらすぐに処理して共有します。
- リアルタイムの可視性により、クラウドの使用率を自律的に向上させます。
- フィードバックループが速いと、動作がより効率的 になります。 クラウド支出に対する一貫した可視性が、組織のすべてのレベルに提供されます。
- リアルタイムの財務予測と計画を作成、監視、改善します。
- トレンド分析と分散分析は、コストが増加した理由を説明するのに役立ちます。
- 社内チームのベンチマーキングは、ベストプラクティスを推進し、成功を祝います。
- 同業他社レベルのベンチマーキングは、貴社のパフォーマンスを評価します。
組織横断の専門チームが中心となりFinOpsを推進する
- 中央チームは、セキュリティと同様に、共有説明責任モデルでベストプラクティスを奨励し、伝道し、実現します。これは、中央チームを持ちながら、全員が自分の役割に責任を持ち続けるセキュリティモデルです。
- FinOpsとそのプラクティスとプロセスに対する経営陣の賛同が必要です。
- レート、コミットメント、割引の最適化は、規模の経済を活用するために一元化されています。
- エンジニアや運用チームが料金交渉について考える必要がなくなり、自社の環境の使用最適化に集中できるようになります。
クラウドの変動費モデルをうまく利用する
- クラウドの変動コストモデルは、リスクではなく、より多くの価値を提供する機会と見なす必要があります。
- ジャストインタイムの予測、計画、容量の購入を取り入れます。
- アジャイルな反復計画は、静的な長期計画よりも好まれます。
- プロアクティブなシステム設計を採用し、クラウドの最適化を継続的に調整することで、頻度の低い事後対応型のクリーンアップを行いません。